妊婦健診
妊婦健診
月経(生理)が遅れている、妊娠検査薬で陽性になった、つわりのような吐き気があるなど妊娠したかな?と思ったら早めに受診してください。
当院では分娩は行なっておりませんが、分娩先が決定するまでの妊娠の診断および妊婦健診を行なっております。
はじめての診察では、問診と尿検査を行ったうえで超音波検査を行い妊娠の判定をさせていただきます。
妊婦健診の目的はお母さんの健康状態と赤ちゃんの発育状態をチェックし、安心・安全に妊娠期間を過ごしていただくことです。妊娠中の合併症などの予防、赤ちゃんに異常がないことを確認し、ハイリスクな妊娠を早期発見し対応することで適切な施設で安全な分娩をむかえる準備をしましょう。
また出産後に安心して赤ちゃんを育てていけるように、保健指導を行い赤ちゃんを迎え入れる準備も並行して行いましょう。
健診の際は、生活や食事のこと、日常での疑問や不安に思うことなど何でも気軽にご相談ください。
妊娠検査薬を使って陽性反応が出た場合や、生理の遅れ、つわり等妊娠の予兆を感じた場合はすぐに受診しましょう。
病院で行う妊娠検査は生理予定日1週間後から受けることができます。
妊娠週数 | 妊婦健診の間隔 | 妊婦健診の内容 |
---|---|---|
〜11週 | 1〜2週間に1回 | 基本妊婦健診(体重・血圧測定、尿検査、超音波検査)、妊娠初期検査(血液検査、感染症検査、子宮頸部細胞診) |
12週〜 | 4週間に1回 | 基本妊婦健診 |
16週〜 | 4週間に1回 | 基本妊婦健診 |
20週〜 | 4週間に1回 | 基本妊婦健診、経腹超音波検査(胎児スクリーニング検査) |
24週〜 | 2週間に1回 | 基本妊婦健診 |
26週〜 | 2週間に1回 | 基本妊婦健診、妊娠中期検査(血液検査、必要があれば耐糖能検査)、経腹超音波検査(胎児スクリーニング検査) |
28週〜 | 2週間に1回 | 基本妊婦健診 |
30週〜 | 2週間に1回 | 基本妊婦健診 |
32週〜 | 2週間に1回 | 基本妊婦健診 |
※34週以降はクリニックではなく分娩先の病院で妊婦健診を行うことが一般的
妊婦健診で行う超音波検査(エコー検査)は赤ちゃんの推定体重や羊水量、胎盤の位置などをチェックします。赤ちゃんの骨格や臓器の状態など身体内部まで観察することができます。赤ちゃんの表情や動く様子をリアルタイムに観察することができます。あくびをする瞬間や口を動かして羊水を飲んでいる様子なども観察できることもあります。
また当院では希望のある方に4Dエコーも行なっております。
出生前診断には非確定検査と確定検査があります。
非確定検査は血液検査や超音波検査など安全な方法ですが、異常があるか可能性を調べる検査であり、確定診断ではありません。クアトロテスト(母体血清マーカー検査)やNIPTなどがあります。非確定検査で異常が出た場合、診断を確定するためには確定検査を行う必要性があります。
確定検査はお母さんのお腹から子宮内に針を刺して羊水を採取する羊水検査と将来胎盤になる部分から絨毛細胞を採取する絨毛検査の2つがあり、どちらも胎児由来の染色体や遺伝子を検査できます。赤ちゃんのいるスペースに針を入れる検査であり、羊水検査では0.3%、絨毛検査では1%に流産が起こります。
当院ではクアトロテスト(母体血清マーカー検査)を行なっております。
お母さんの血液検査を行うことにより先天性疾患の確率を推定する検査です。染色体疾患の約70%を占める3つの疾患(ダウン症候群、エドワード症候群、神経管閉鎖不全)の確率がわかります。血液検査であるためリスクが少なく受けられる検査ですが、確定診断ではなく、あくまで確率を推定するものです。妊娠15週から16週頃の検査が推奨されます。