卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)|天六レディースクリニック|天神橋筋六丁目駅の婦人科・産科・美容皮膚科

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卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)

卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)|天六レディースクリニック|天神橋筋六丁目駅の婦人科・産科・美容皮膚科

卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)

卵巣は子宮の左右に一つずつあり、通常は2-3cmくらいの大きさです。卵子を産生し排卵する働きと、女性ホルモンを分泌し排卵や月経をコントロールする働きがあります。
この部位に発生する腫瘍を卵巣腫瘍といいます。内部は液体(漿液や粘液など)であることが多く、内容が液体成分である良性の卵巣腫瘍を卵巣嚢腫と呼びます。卵巣腫瘍は小さい時は無症状であることが多く、気づかないうちにどんどん大きくなり30cmを超えることもあります。
卵巣のどの部位から発生するかによって表層上皮性・間質性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍などに分類され、腫瘍の悪性度によって良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍の3つに分類されます。
診察や画像検査などで推測はできるものの、実際には手術で摘出するまでは良性か悪性かの診断はつかず、また良性腫瘍ががん化することもあるため定期的な診察はとても重要です。

症状

卵巣腫瘍は無症状のことが多いです。腫瘍が大きくなると、腹部膨満感(お腹がはる)や下腹部痛、頻尿などの症状が出てくることがあります。また腫瘍が大きくなり破裂したり、茎捻転といって卵巣腫瘍がお腹の中でねじれて非常に強い痛みを起こすこともあります。
そのため良性腫瘍であっても大きい腫瘍に関しては治療が必要になります。

治療

小さな良性の卵巣腫瘍である場合は超音波検査や画像検査を用いた経過観察を行うことができますが、大きな卵巣腫瘍や悪性を疑う場合は手術療法が必要です。良性腫瘍の場合は卵巣と卵管とを併せて摘出する付属器摘出術と腫瘍部分だけを摘出する卵巣腫瘍摘出術があります。悪性腫瘍の場合は卵巣と卵管だけでなく、子宮や大網、後腹膜リンパ節などの摘出が必要な場合もあります。
腫瘍の大きさや性状、悪性度、妊娠の希望の有無などにより、アプローチの仕方(腹腔鏡手術や開腹手術)や切除範囲も大きく異なってきます。

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)

卵巣がんは初期のうちは自覚症状がほぼないため早期発見は困難であり、異変を感じた時にはすでに進行がんとして発見されることが多いがんです。
卵巣がんには「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」という遺伝が要因となり発症するタイプがあります。BRCA1またはBRCA2という遺伝子に変異が生じると(病的バリアント)、乳がんや卵巣がんのリスクが劇的に上昇することがわかっています。
血縁者の中に乳がんや卵巣がんに罹患した方がいる場合は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の可能性があります。適切な施設へのご紹介をさせていただきますので、まずはご相談ください。

チョコレート嚢胞(卵巣内膜症性嚢胞)

子宮内膜症が卵巣にできて発生するものです。子宮内膜様の組織が月経時に卵巣で出血を起こし、古くなった血液が貯留していくことで嚢胞が形成されていきます。
月経ごとに痛みや骨盤内癒着などの症状が悪化していくことがあるため、低用量ピルなどによる早期よりの薬物療法が考慮されます。また将来的にがん化することもあるため、定期的な受診が必要です。

チョコレート嚢胞(卵巣内膜症性嚢胞)

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